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わたしたちの仕事
当会は、北海道における牛群検定事業と後代検定事業を実施しています。
牛群検定とは、酪農家が飼養する雌牛の能力検定のことです。1頭1頭から生産される乳量を計測し乳サンプルを採取するほかライフサイクルに関する記録(分娩、授精など)を収集し、農場および個体ごとの成績集計結果を酪農家へ情報として提供しています。牛群検定事業は、道内各地区の酪農家が組織した検定組合と協力し、組合に所属する検定員が酪農家を訪問しデータを採取することで成り立っています。
後代検定とは、全国で実施する雄牛(種雄牛)の能力検定のことです。毎年一定数からなる候補種雄牛を後代検定にかけ、牛群検定を通じて生まれてきた娘牛の記録を収集することで遺伝的能力評価を行います。優秀な種雄牛のみを選抜して全国の農場で利用することにより、酪農家が所有する雌牛の遺伝的能力も効率的に改良することができます。
このようにして得られた牛群検定成績および遺伝的能力評価により、酪農家は、牛の能力・健康状態および飼養管理状況を把握することができます。当会は、この2つの事業をとおして良質な牛乳・乳製品の安定的供給に寄与しています。
北海道酪農検定検査協会の大きな仕事の1つは、「生乳検査」です。
「生乳検査」とは、搾乳された生乳のサンプルから、指定された検査項目の検査を行うことです。
「生乳検査」とは、各工程ごとでサンプリングした生乳を指定項目(各成分)において迅速かつ高精度に検査を行い検査結果として報告することです。
採取するサンプルは、月1回酪農家の牛一頭一頭から採取する牛群検定サンプル(個体乳サンプル)、搾乳後に貯蔵されるタンク(バルククーラー)から採取するバルク乳サンプル、酪農家から集乳車(ローリー)で工場に搬入される時に採取するローリー乳サンプルがあります。
これらの検査結果データは、牛群検定サンプルは検定組合、バルク乳サンプルは農協を通して各酪農家に報告され、ローリー乳サンプルについては乳業工場、生産者団体等に報告されます。検査結果は、酪農家ではより良質な生乳を生産するための手助けとなり、農協、乳業工場、生産者団体等では生乳取引の基準となります。
「生乳検査」を実施するにあたり重要な要素の1つは「精度管理」です。生乳の検査を実施する前には測定機器が正しい状態であるかを日々チェックすることで精度を管理しています。
各団体と連携して、講習会等(酪農家、農協担当者、ローリー運転手等を対象)を開催するなど、生乳の品質を向上するための活動支援にも力をいれています。
生乳の検査をとおして、安全でより質の高い乳製品を一般消費者の皆様へお届けしています。